自分らしく働いていくために

前職を辞めた理由や、なぜこの会社を選んだのかなど、転職の際の面接では退職の理由と志望動機は必ずといって良いほど質問される項目です。この2つの質問に明確に答えることが難しい場合、もっとじっくり自分自身と向き合ってみる必要があります。自分で納得できるまで、退職理由を深く掘り下げてみることが必要です。

前職の退職のきっかけが給与面や人間関係だった場合は、本音を言いたくないという心理が働くことがあり曖昧な表現になってしまいがちです。また志望動機が給与や福利厚生などの条件面の場合も、仕事に関する意欲が感じられず採用担当者の印象が悪くなる傾向があります。

退職したきっかけが表面的には給料の安さや仕事がつまらないなどの一見ネガティブに見えるものであっても、その裏側にはポジティブな部分があるかもしれません。給料の安さに対する不満は自分の能力を適切に評価して欲しいということです。仕事がつまらないと感じることは、自分に合った業務に携わりたいという願望が隠れている場合もあります。ネガティブなきっかけを深く掘り下げていくと自分が本当に実現したいことは何なのかがわかってくるはずです。

転職の理由をポジティブなものにするために、無理に事実を捻じ曲げる必要はありません。自分がどのように働いていきたいのかを見つめ直すことで隠れた目的意識を見つけ、できる限り正直に伝えることが大切です。転職は入社してからがスタートです。新しい会社で自分らしく働いていくためにも、自分が納得できる退職理由と志望動機を導き出すことが大切です。