採用担当者が重視する転職の理由

これまで様々な転職の理由について取り上げてみましたが、今回はよくある転職理由について採用する企業が受ける印象について、主に3つのポイントに注目してみます。

1つ目は今の会社ではやりたいことができないという理由です。この場合、やりたいことが明確な点は非常に良い動機です。しかし企業の採用担当者は以下の視点を重視します。それは、やりたいことが具体的なものであるか。その主張の前に社会人としてやるべきことを果たせるのか。そしてそれは今の会社での社内異動では果たせないようなものなのか。といったことです。これらをしっかり考えた上で企業の採用担当者に自信を持って説明できることが大切です。

2つ目は今の会社や自分のキャリアに不安を感じるからという理由です。この場合、具体的に不安について整理してみると良いでしょう。会社に対する社内での愚痴を聞いているうちに、一方的な印象だけで不安を感じているということもあります。また、自分の評価が低いという不満を会社への不安に置き換えているだけかもしれません。どうすれば不安を感じずに自分が満足する働き方ができるのかを冷静に整理してみる必要があります。キャリアアップについてはいかにこれまでの経験を活かして、自分がどんなことで会社に貢献ができるのかを伝えることが大切です。

3つ目は今の会社の給与が低く年収を上げたいというものです。この場合、相対的に何と比較して低いと感じるのか、明確にする必要があります。年収を上げることはなかなか難しいというのが現状です。また採用する企業の視点から考えてみても、ただ年収を上げたいという理由では採用したいとは思わないでしょう。企業が求める人材とは、やりたい仕事や仕事を通してなりたい自分を語れる人です。高い報酬はあくまで仕事の成果についてくるものなのです。